Excelで新しいゲームを作ります。
今回作るのは・・・・・
宝探しゲーム!
今回からたぶん3回ぐらいで完成させようと思います。
宝探しゲームを作る過程で、VBAを使ってマクロを作るので、VBAを知りたいという方にも有益な内容になるはずです。
この記事では、VBAの中でもCellsとRndをを使います。
この記事を読むと、宝探しゲームを作れるだけでなく、CellsとRndの機能や使い方も知れるので、ぜひ最後までご覧ください。
「よーーーし、マクロ作るぞ!!!!!」
・・・・・5分後・・・・・
「マクロ、どう書けばいいんだ?(涙目)」
こんなことありませんか?
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宝探しゲームを作ります。
今回作る『宝探しゲーム』がどんなものか紹介します。
エクセルのシート状に5×5のボードの四角のボタンを順番に押して、消していきます。
そして、ボタンを消したときに宝箱が出た方が勝ちです。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_1-800x331.png)
このゲームには、主に3つの処理が必要になります。
- 宝箱をボード上にランダムに配置する
- 押したら消えるボタンをボード上に配置する
- もう一度ゲームをする際に、①、②を実施する
今回は『①宝箱をボード上にランダムに配置する』処理を作ります。
STEP0.まずはマクロを作る準備をする
マクロを保存するには通常のxlsx形式のExcelファイルではなく、xlsm形式のExcelファイルを用意する必要があります。
また、開発メニューを表示したり、マクロのセキュリティの設定をする必要があります。
↓の記事に詳しくまとめてあるので、準備の方法を知りたいという方は見てみてください。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/03/12_eyecatch_macro_copipe-500x263.png)
STEP1.ボードと宝箱を用意する
マクロを作る前に以下の2つのことをします。
- ボードを作る
- 宝箱のイラストを用意する
それぞれ紹介します。
ボードを作る
Sheet1に宝探しゲームのボード作ります。作り方は以下の通りです。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_2.png)
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_3-800x454.png)
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_4-800x525.png)
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_5.png)
宝箱のイラストを用意する
続いて、宝箱のイラストを用意します。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_6-800x457.png)
いらすとやでなくても大丈夫です。
自分の好きな宝箱をゲットしてください。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_7.png)
宝箱のイラストを貼るセルです。
ボードの1マスのサイズと合わせるために幅と高さを調節します。
『画像>セルに配置>このデバイス』から入手した宝箱の画像ファイルを選択し、挿入します。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_8-800x483.png)
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_9-800x451.png)
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_10.png)
Sheet1とSheet2が↓こんな感じにできていたらOK
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_11.png)
使うのは主にRndとCellsの2つ
ここでマクロで使うVBAの関数とプロパティを紹介します。
今回メインで使うのは以下の2つ
- Rnd関数
- Cellsプロパティ
それぞれ紹介します。
Rndは乱数を発生させる
Rnd関数は、0以上1未満の乱数を生成する関数です。
Excelの関数で使う『=RAND()』と同じ。
どんな書き方をするというとこんな感じです。
Sub 乱数()
MsgBox “Rnd関数の値=” & Rnd
End Sub
このコードを実行するとこんな感じになります。
実行するたびに違う値が生成されます。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_12-800x340.png)
応用で、整数の乱数を生成したい場合は、↓のような書き方で実現できます。
Sub 整数の乱数()
MsgBox “整数の乱数の値=” & Int(Rnd * 10)
End Sub
Rnd関数で生成した値を10倍にし、Int関数で小数点以下を切り捨てます。
これを実行するとこんな感じ
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_13-800x372.png)
1~9までの整数がランダムに生成されます。
2桁の乱数が欲しければ、Rnd関数の値を100倍にするなど工夫すると、自分が求める桁の乱数を生成できます。
Cellsはセルが持つ値や書式を操作する
Cellsは、VBAのプロパティに分類されます。
「プロパティって何?」って思った方も多いと思いますが、とりあえずそういうものだと思ってください。
Cellsは何をするかというと、セルに値を入力したり、セルの値を取得したりすることができます。
例えば、こんな感じ
Sub セルの値を取得()
MsgBox "セルA1の値は: " & Cells(1, 1).Value
End Sub
Cells(1,1).Valueで、A1セルの値を取得します。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_14.png)
.Valueの他にもいろいろ使うことが可能です。
追い追い紹介できればと思います。
宝箱をランダムに表示するマクロを作る
RndやCellsの特徴を理解出来たら、実際にマクロを作っていきます。
開発メニューの『マクロ』をクリックして、マクロ名に『宝探し』と入力します。
『作成』ボタンを押すと編集画面が開きます。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_15.png)
今回作成したマクロは下記の通りです。
Sub 宝探し()
宝の配置
End Sub
Private Sub 宝の配置()
'変数の宣言
Dim rng As Range
Dim selectedCell As Range
Dim valueToInput As Variant
Dim shp As Shape
' ボード上の画像を削除する(ボードの初期化)
For Each shp In Worksheets("Sheet1").Shapes
If Not Intersect(shp.TopLeftCell, Worksheets("Sheet1").Range("B2:F6")) Is Nothing Then
shp.Delete
End If
Next shp
' ボード(Sheet1のB2:F6)の範囲を取得
Set rng = Sheets("Sheet1").Range("B2:F6")
' ランダムで1つのセルを選択
Set selectedCell = rng.Cells(Int((rng.Cells.Count * Rnd) + 1))
' Sheet2のA1にある画像をコピー
Sheets("Sheet2").Range("A1").CopyPicture
' 選択されたセルにSheet2のA1の値を入力
With selectedCell
.Select
.PasteSpecial
End With
' クリップボードをクリア
Application.CutCopyMode = False
End Sub
メインの処理『宝探し』から、『宝の配置』の処理を呼び出す形にしました。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_16.png)
今後、処理を追加し、メインから呼び出すようにしていきます。
その方が、コード読んでいてわかりやすいと思うので。
それでは、今回作った処理『宝の配置』の中身を紹介します。
処理1:ボード上の画像を削除する
' ボード上の画像を削除する(ボードの初期化)
For Each shp In Worksheets("Sheet1").Shapes
If Not Intersect(shp.TopLeftCell, Worksheets("Sheet1").Range("B2:F6")) Is Nothing Then
shp.Delete
End If
Next shp
まずは、ボードを初期化するために、ボード上の画像を削除します。
そうしないと、ゲームを繰り返すうちに宝がどんどん増えていきます。
For Each shp In Worksheets("Sheet1").Shapes
~~~
Next shp
↑の行で、ワークシート「Sheet1」内のすべての図形(シェイプ)に対して繰り返し実行します。
shpは各図形を表す変数です。
If Not Intersect(shp.TopLeftCell, Worksheets("Sheet1").Range("B2:F6")) Is Nothing Then
shp.Delete
End If
↑のVBAは、「もし図形の左上のセルがB2~F6のどれかではなければ何もしない。そうでなければ、図形を削除する」を意味します。
要するに、「ボード上の図形を消しますよ」ということです。
以上の処理で宝探しゲームのボードを初期化します。
処理2:ボード内のセルをランダムに選ぶ
' ボード(Sheet1のB2:F6)の範囲を取得
Set rng = Sheets("Sheet1").Range("B2:F6")
' ランダムで1つのセルを選択
Set selectedCell = rng.Cells(Int((rng.Cells.Count * Rnd) + 1))
ボードの初期化が終わったら、宝箱を表示するセルを選びます。
Set rng = Sheets("Sheet1").Range("B2:F6")
↑の処理で、ボードの範囲を認識します。
『Range』は、範囲を取得するためのコマンドです。
Set selectedCell = rng.Cells(Int((rng.Cells.Count * Rnd) + 1))
↑の処理で1つのセルに決めます。
特に『Int((rng.Cells.Count * Rnd) + 1)』の部分がややこしいですよね。
順を追って説明します。
まず、前の行の『.Range()』でボードの範囲を取得した際に、セルには↓のように1~25の番号が振られています。
![](https://kmb042303.com/wp-content/uploads/2024/04/treasure_hunt_1_17.png)
『rng.Cells(1)』や『rng.Cells(24)』のように『.Cells()』のカッコ内に1~25の数字を入れるとセルが特定されます。
『.Cells()』のカッコ内の『Int()』はカッコ内の値を整数で返すメソッドです。
この『Int()』で1~25の数字を返すことができれば、ボード上のセルを正しく指定することができます。
最後に『(rng.Cells.Count * Rnd) + 1』の部分です。
『rng.Cells.Count』は範囲内のセルの個数を表します。今回の場合は、『25』です。
Rndは、先述のように0以上1未満の乱数を発生させる関数です。
よって、『25×0以上1未満の乱数』を計算すると0以上25未満の値が求まります。
一見、『Int(rng.Cells.Count * Rnd)』でも良さそうですが、これだと算出される値が『0~24』となってしまい、ボードの範囲とズレてしまいます。
そのため、『(rng.Cells.Count * Rnd) + 1』のように『+1』をすることで、ボードの範囲と算出される値の範囲を一致させることが必要です。
ここまでで、ボードのどこに宝箱をコピーするかが決まりました。
処理3:選択したセルに宝箱のイラストを貼る
' Sheet2のA1にある画像をコピー
Sheets("Sheet2").Range("A1").CopyPicture
' 選択されたセルにSheet2のA1の値を入力
With selectedCell
.Select
.PasteSpecial
End With
' クリップボードをクリア
Application.CutCopyMode = False
最後にSheet2の宝箱のイラストをコピーして、Sheet1のボード上に貼り付ける処理です。
Sheets("Sheet2").Range("A1").CopyPicture
↑の行でSheet2のA1セルにある画像(宝箱のイラスト)をコピーします。
With selectedCell
.Select
.PasteSpecial
End With
↑の処理で、処理2で特定したボード上のセルを選択して、コピーしたイラストを貼り付けます。
『With~』は同じセルに対して、複数の処理をするときに使うコマンドです。
今回の場合は、特定したボード上のセルに対して『選択して(.Select)』『イラストを貼り付け(.PasteSpecial)』ます。
Application.CutCopyMode = False
↑でクリップボードにコピーしてある宝箱のイラストを削除します。
以上で『ボード上の特定のセルに宝箱のイラストを貼り付ける』処理の解説は終わりです。
RndとCellをゲーム作りに活用する方法を紹介!宝箱をランダムに表示させよう!(まとめ)
今回は、宝探しゲーム作りのステップ1として、『ボード上に宝箱をランダムに出現させる』ためのマクロ作りました。
実際に作ったプログラムは以下の通りです。
Sub 宝探し()
宝の配置
End Sub
Private Sub 宝の配置()
'変数の宣言
Dim rng As Range
Dim selectedCell As Range
Dim valueToInput As Variant
Dim shp As Shape
' ボード上の画像を削除する(ボードの初期化)
For Each shp In Worksheets("Sheet1").Shapes
If Not Intersect(shp.TopLeftCell, Worksheets("Sheet1").Range("B2:F6")) Is Nothing Then
shp.Delete
End If
Next shp
' ボード(Sheet1のB2:F6)の範囲を取得
Set rng = Sheets("Sheet1").Range("B2:F6")
' ランダムで1つのセルを選択
Set selectedCell = rng.Cells(Int((rng.Cells.Count * Rnd) + 1))
' Sheet2のA1にある画像をコピー
Sheets("Sheet2").Range("A1").CopyPicture
' 選択されたセルにSheet2のA1の値を入力
With selectedCell
.Select
.PasteSpecial
End With
' クリップボードをクリア
Application.CutCopyMode = False
End Sub
RndやCellsが何度か出てきました。
ただのゲーム作りではなく、それぞれの処理内容を理解するいい機会になったら幸いです。
次回は、『クリックしたら消えるボタンをボード上に表示する』マクロを作りたいと思います。
では、今回はここまでです。
「よーーーし、マクロ作るぞ!!!!!」
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